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兵庫県議会 GOTOプレキャンペーン等に反対
2021-10-05


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第122号議案令和3年度兵庫県一般会計補正予算に反対の立場で討論致します。
補正予算案は共産党、丸尾以外の賛成により、賛成多数で可決しました。
補正予算案にある「ひょうごを旅しようキャンペーンプレ実施」と若者のワクチン接種特典付与キャンペーン実施に問題があると考えています。
ひょうごを旅しようキャンペーンは、ワクチン接種促進と感染予防対策等を図りながら、経済活動の活性化を図るものです。
具体的には、約7億4千万円の予算を使い旅行宿泊代金の割引、クーポン券の配布をします。対象は、県民誰でもOKですが、ワクチン2回接種者(接種困難でPCR検査陰性証明者)は、人数に関わらず集団での旅行が出来、接種未完了者は、同居人かつ原則4人以下の少人数旅行であれば特典を受けることが出来ます。
実施要件は、県全体の2回ワクチン接種率が60%を超えればスタートですが、10月4日現在国の発表では60.9%の接種率となっており、補正予算が成立すればいつでも実施することが出来ます。
観光業は冷え切っており、一定の支援が必要な状況であることは理解します。しかし、本来であれば、持続化給付金のように売上が半分や3割減になった事業者などに等しく給付金を渡すのが妥当なのでしょう。100歩譲ったとしても、GOTOキャンペーンプレ実施ではなく、大胆な感染対策補助などを事業者に出し、その対策の広報代など柔軟に補助金を使ってもらう方がいいのではないでしょうか。

第4波、第5波時に、兵庫県内では、病床逼迫しており、第5波時の病床使用率のピークは75.3%で、重症病床使用率は59.8%でした。しかしながら、神戸市などでは、救急搬送が出来なかった事例が少なからずあり、自宅療養中に複数の方の死亡が確認されています。
そして、これから第6波が到来しようとしています。最も乾燥している冬の時期で、今まで以上の厳しい対応が迫られる可能性は十分にあります。

そのような状況の中で、「ひょうごを旅しようキャンペーン」をプレ実施することは、キャンペーン利用者による感染拡大だけではなく、県民の感染予防意識の大きな緩みに繋がるのではないでしょうか。現在の医療体制を考えた時に、そんな綱渡りをする余裕はあるのでしょうか。
厚労省の資料にあるように、ワクチン接種者が抗体を獲得して得ることが出来るのは、感染予防効果ではなく、発症予防効果や重症予防効果だということを、再確認する必要があります。

また、前回のGOTOキャンペーンでは、私の周りでも、同じ人が繰り返し、旅行に出かけており、時間や生活費に余裕がなく、感染予防に気を付けている人ほど、制度を利用することが出来ず、県民の中では、大変不公平感があった制度でもあります。

以上のことから、キャンペーンプレ実施については、もしも実施するにしても、軽症者用のコロナ治療薬飲み薬が市場に出て、一般の人が容易に入手出来るようになるまで待つべきではないでしょうか。少なくともこの冬を越し、来年春までキャンペーンを先送りすべきだと考えます。

次に、若者のワクチン接種特典付与キャンペーンについてです。
今議会に、1億1200万円の予算が計上されていますが、その仕組みは、大学生、短大生、専門学校生等が、ワクチン2回接種が終われば、県公式オンラインショップ「ひょうごマニア」にて、千円引きのクーポンが提供され、1000円分のポイントが付与されます。
10代、20代の接種率が低く、職場等からの働きかけが届きにくいからとのことです。
若者がワクチン接種対象になったのは、最近であり、接種率が低いことはやむを得ないことだと思います。若者は、感染しても重症化リスクが低く、一方、ワクチン接種による10代、20代の発熱などの副反応の報告件数や心筋炎関連事象の発生件数は、他世代と比較し、高い傾向にあります。

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